お久しぶりです。読者諸兄のみなさま。元社畜のowakonです。
これは、前回の記事の続きとなります。仕事を離れて:元社畜流の大阪万博の楽しみ方 | 尾張社畜生存コンテンツこのowakon、大阪万博に行ってきました。
大阪万博に否定的な方も、楽しみにしている方もお読みくだされ。マイナーな館も含めて紹介していきます。

今回は、カザフスタン館、ドイツ館、スペイン館の紹介となります。

カザフスタンパビリオン:ゲルの魅力と歴史、医療テクノロジー

まずは、カザフスタンのパビリオンです。こちらは、ブルネイなど、共同館の中に展示されてました。
カザフスタン基本データ(外務省HPより引用)
1 面積
272万4900平方キロメートル(日本の7倍、世界第9位。旧ソ連ではロシアに次ぐ。)
2 人口
1,980万人(2024年:国連人口基金)
3 首都
- アスタナ
- (Astana:1997年12月、アルマティよりアクモラに遷都。翌年、カザフ語で「首都」を意味するアスタナに改称。2019年3月にヌルスルタンに改称されたが、2022年9月、再度アスタナに改称。日本はJICAによるアスタナの都市計画作成支援を実施し、基本設計は故黒川紀章氏が担当した。)
4 民族
カザフ系(70.7%)、ロシア系(15.2%)、ウズベク系(3.3%)、ウクライナ系(1.9%)、ウイグル系(1.5%)、タタール系(1.1%)、その他(5.2%)(2023年:カザフスタン国民経済省統計委員会)
5 言語
カザフ語が国語。(ロシア語は公用語)
6 宗教
イスラム教(69.2%)、キリスト教(17.2%)、無宗教(2.3%)、無回答(11.0%)(2021年:カザフスタン国勢調査)

カザフスタンの地図です。プロジェクションマッピングがカザフスタンの国土を示しています。カザフスタンは面積が272万㎢で日本の7倍の広さで世界最大の内陸国とのことです。広い。でも砂漠と山が多そうでそれほど耕作適地はなさそう。


カザフスタンの歴史をプロジェクションで紹介してます。ここの国の国歌は勇ましくて、メロディーもカッコよくて個人的に好きです。

カザフスタンのゲルです。この国の民族は、モンゴル帝国のフビライ・ハンの末裔なのか、遊牧民のテントで、放牧しながら移動生活してるようですね。折り畳み式の住居、興味深い。うん。一度泊まってみたい。放牧生活は、寒さや悪天候やトイレが大変そうですが、理不尽な日本の社畜生活よりは精神保健的にいいのかな。

これは、カザフスタンの医療器械ですね。なんでも、心臓などの臓器を新鮮なまま輸送できる器械なのだそうです。カザフスタンは、医療テクノロジーにも力を入れているのですね。この国は、チタンやクロム、マンガンなどレアメタルを輸出しているイメージがあったのですが、「資源の呪い」(高価な資源のために産業が興らない)を克服しようと努力しているのですね。GREAT。


これは、カザフスタンの自然の風景。まるでスイスのアルプスの絵画みたい。カザフスタンは砂漠や不毛な大地ばかりではないのですな。
環境教育と循環型社会を目指す:ドイツのパビリオンから学ぶ21世紀の社会


お次は、ドイツのパビリオンです。「わ!ドイツ」とタイトルが振ってあります。和と「輪っか」そして感嘆をかけているのでしょうか。日本語で言葉遊びをしていて現地の国へのリスペクトを感じますよ。(^^♪
ドイツ。最近、名目GDPで日本を抜き(4兆3000億ドル)、社会保障が厚く(生活保護受給者は6,000,000人)、環境政策に熱心なイメージがあります。そんなハイソサエチィな国の展示がどんなものか、吾輩が品定めしてやろう。(なぜ故に上から目線(~_~;)
国・地域名 | ドイツ連邦共和国 Federal Republic of Germany |
---|---|
面積 | 35万7,592平方キロメートル(日本の約95%) |
人口 | 8,461万人(2023年9月末(推定値)、出所:ドイツ連邦統計局) |
首都 | ベルリン 人口 376万人(2022年12月末(推定値)、出所:同上) |
言語 | ドイツ語 |
宗教 | カトリック、プロテスタント、イスラム教、ユダヤ教 |
JETROのHPより引用

すごーい。ドイツパビリオンでは入館で待機している人のために木の長椅子が用意されています。
(゜o゜)
これなら、列で待っている人は疲れにくくなります。私もお気遣いに甘えて、椅子に座って待機してる時に本を読みました。さすが社会的な弱者に配慮するドイツ。来場者にも配慮が行き届いてます。でも、雨の日は濡れて座りにくいかも。
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真ん中のまん丸いゆるキャラが可愛いです。大阪万博のニュルニュルよりも可愛い。ポリゴンのアニメーションで描かれてる偉人はアインシュタインとベートーベンでしょうか。言われてみればドイツは世界的な偉人もたくさん輩出している国なのですね。私の叔父や父もベンツやBMWに乗っております。

これは、ガイドの「サーキュラー」です。音声ガイドをしてくれます。パビリオンの入り口で配布されます。これは、展示パネルの対応するスポット(イラストが描いてある)にあてると説明のガイドをしてくれます。可愛い。

このように耳につけて音声ガイドを聴きます。

少子高齢化が進む日本で「空き家」は社会問題化してますが、ドイツでも同じように空き家は問題になっているのですね。空き家問題を解決するためのドイツのアイデアと取り組みが紹介されています。格差が広がると、資力の乏しい人が住宅にありつけなくなる恐れが出てきますが、空いてる住宅が余って、安い住宅として空き家は活用できそうですが。

鉄道大国ドイツの新しい取り組みとして、「水素列車」を研究開発しているとのこと。温室効果ガスを排出せずに移動できるなら夢の鉄道技術です。しかし、燃料の水素を製造するのに火力発電で賄った電力を使っては結局CO2を排出してしまわないか邪推してしまいました。ひねくれてるぞ、owakon。いくらブラック企業で理不尽な目に遭ってきたからって心性がねじ曲がってる。

「グリーン水素」ですか。先ほどの「火力発電云々でできた水素」などというのは検討ハズレのようですね。その点も技術大国ドイツは抜かりないようです。でも、「再生可能エネルギー」って具体的になんなの。水力発電でしょうか。それとも風力発電?どちらにせよ技術大国ドイツには夢のエネルギー実用のため頑張って頂きたい。我が国も夢のエネルギーが開発されないかしら。それで経済成長すれば夢があるのに。

休憩室の回転ベンチです。途中こういうスペースがあるのは痒い所に手が届く気遣いですな。

ドイツでは、食品残渣すなわち食べ残しをそのまま燃やして捨てるのではなく、家畜の餌にしたり、土壌を肥沃にさせるための肥料にしているようですな。でも、こういった環境施策をすることで人民の手間や負担が増えないのかしら。手間になっても、人民にとっても利益になるような工夫がなされていればいいですね。

循環型社会の基幹となるグリーン水素を産出する素のエネルギーはどうやら風力発電のようです。これなら産出時に二酸化炭素の排出はありません。風力発電でできた水素を上手くチャージできるのでしょうか。この技術やシステムが実現すれば夢がありますな。我が国も火山の地熱を利用して発電できないのかしら。


ドイツのパビリオンは館内に、幻想的な休憩所やまた美味しそうなドイツ料理のレストランもありました。また、金髪の綺麗なお姉さまが案内ガイドを務めていて感じが良かったです。展示内容も21世紀に相応しい持続可能な循環型社会の実現に向けての夢の技術の紹介がメインで、お勉強になりました。人類に希望を。
海と航海の国家、スペインの海洋技術の織り成す未来:スペインパビリオン
最後は、海と情熱の国「スペイン」のパビリオンです。この国は戦国時代に日本と関りもあり、興味を持ちました。


夕方になって、帰りの電車の時刻も迫って、あわてて階段を駆け上がったらスタッフのスペインの方に「危ないyO」と注意されました。日本のパワハラおじさまと違って高圧的ではありませんでした。タハハ(>_<)こちらは、有名なメジャー国なのに混んでおりませんでした。時間も夕刻だったからかな。


海洋国家スペインの国らしく館内がダークブルーの色彩で彩られています。ビューティフルな空間です。まずは「海流」についてのうんちくが掲示されています。確かに海流は地球の環境保全、恒常性にとって大切です。日本も東北の宮城沖で黒潮と親潮がぶつかって豊かな漁場をつくっております。


こちらでは、スペインと日本の歴史的なつながりを紹介するとともに難破した当時のスペインの船の模型やスペインの乗員を助けている日本の海女さんのイラストが展示されています。当時の海女さんの優しさが、スペインの王様の心を動かして日本の徳川幕府にお礼の品物を送ったそうです。「情けは他人のためならず」。このような人助けが他人のためだけでなく、巡り巡って助けた本人や国の外交に資することもあるのですね。日本人の海女さんや先人に敬礼。また、伊達政宗公は家臣支倉常長をスペインに遣わしたそうですが、片道どのくらいの日数を要したのでしょうか。今なら飛行機で15時間くらいでしょうが、その当時は1年半くらいかかったのでしょう。ホームシックで寂しくなりそう。



スペインの海の生き物を紹介してます。オレンジサンゴ、スペインの海にはサンゴも生息しているのですね。綺麗だけど、毒手の刺胞もあるとのこと。危険ですな。スペインの海は水がクリアな感じですが、泳ぐ際はこのような生き物にも気をつけないといけませんね。


スペインの洋上風力発電の風車です。スペインは大西洋と地中海に面した海洋国家で、その広い海洋面積を活用した再生可能エネルギーの開拓に力を注いでいるようです。これ一基で20メガワットの発電量を賄えるようですが、単身世帯の使用電力が2キロワットらしいので、このデカい風車をもってもわずか10,000世帯の電力しかカバーできない計算になります。



海藻を培養するテクノロジーを展示してます。海藻は、食品、医薬品、化粧品、保存料など人類に多くの恵みを与える農作物であり、海洋国家スペインはこの海の恵みで産業の振興を計っているようです。海藻。海水浴場では、足に引っかかるとちょっと気持ちも悪いのですが、この子たちも頑張っているのですね。
スペインパビリオン的ポストカード:享楽の国の文化と旅情

スペインのポストカードです。スペインはフラメンコ、ピカソやガウディの国であり、言われてみれば建築や絵画などの芸術や音楽のカルチャーカントリーかも。ガウディのザグラダファミリアにはいつか行ってみたいかも。


とりあえず、名古屋市民の私は、三重県の「志摩スペイン村」に行ってきます。プチスペイン旅行できます。

スペインは外国からの旅行者が多い観光大国ですね。治安は良くなさそうですが、パエリアなどの料理が美味しそうだし、日本よりも幸せそうな人は多そう。失業率が10%でもへっちゃらさ。食って、寝て、歌って、踊る。それで良し。「仕事して何か生産しなきゃ」という意識は薄いのでしょうか。

旅行に行くにしても、言葉が分からないといけませんね。スペインのべっぴんさんとトークするにしてもグーグル翻訳では味気ない。ヨーロッパの方は英語ができる人が多いので、現地民と交流し、旅をより楽しいものにするため英語を学習します。


大阪万博は世界の色々な国の「お薦め」や「売り」や注力しているものや特色が知れますし、なかなか面白いですぞ。
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