「おい、地獄さ、いくんだど。」
これは、小林多喜二の「蟹工船」の導入部の有名なセリフです。
読者諸兄のみなさま、元ブラック企業戦士、元社畜のowakonです。私、つい1年ほど前まで、オホーツク海での蟹漁ほど過酷では、ありませんが、ハードなパートの仕事に従事しておりました。
この仕事、生暖かいそんじょここらの正社員の仕事よりもきつい。
・きつい
・危険
・過酷
と見事3kが揃っております。
そして、ブラック企業七つの特色に該当するのです。そもそも、皆さん、ブラック企業七つの特色というものをご存じでしょうか?(コミックの「七つの大罪」ではありません、あしからず)これは、南カリフォルニア大学の分析から判明したブラック企業と呼べる職場にありがちな特徴なのです。
具体的には「仕事の制限が多い」「自由裁量のなさ」「指示の衝突」「1時間あたりの作業負荷が大きい」「役割があいまい」「長時間労働」「ネガティブコミュニケーション(ハラスメントや嫌味」

今回、ご紹介するのは、そのブラック企業七つの特色の内2つに該当する私が体験したプチブラックな職場のストーリーです。
日本の皆さん、ウイルスや闇バイトなどの犯罪も厄介だが、ブラック企業の恐ろしさをなめてはいけません。気分障害、不安障害、うつなどの精神疾患をり患して、下手すると死につながります。
相当な理由のない限り、可及的速やかな退職を勧告します。パート労働でもうつへと、つながるのです。パートでもです。


今回の職場のステータス
労働時間 22時~翌6時半(深夜作業)
勤務日数 週3日(週22.5時間労働)
賃金 時給1100円+深夜手当275円(社会保険有り)
雇用形態 パート労働者
就業場所 最寄り駅から2キロ 自転車通勤
業務内容 冷凍倉庫でのアイスクリームや冷凍食品のフォークリフトでの出荷(下請け運輸業者での勤務)
鼻水も凍る、シベリア的極寒環境

私が働いていた職場は、冷凍食品を保管していた倉庫でした。そこの冷凍室の気温は、なんと-24度でした。家庭の冷凍庫の-18度よりも低温です。これは、日本最極寒の北海道陸別町並みの寒さです。防寒着は会社から支給されていましたが、それでも寒さが身に沁みる。特に、足のつま先。めっちゃ寒い。洒落にならないくらいの寒さで、足先がズキズキと凍傷になりそうです。実際、業務後ズキズキしてたことはあります。
そんなものだから、自衛隊の人も使用しているという「こたつ靴下」をスギ薬局で購入しました。この靴下、極寒用の靴下で防寒には最適の靴下と紹介を受けた。しかし、-24度の寒さをなめてはいけない。その靴下を履いて作業してもまだ冷える。おまけにこたつ靴下2か月程度で穴が空いた。冷凍室は出荷予定の荷物を探してフォークリフトでピックするときのみ入りますが、やはり長時間は居られません。私はペンギン好きですが、皇帝ペンギンと一緒に作業できたら楽しいだろうなぁと妄想して、寒さの辛さを緩和してました。この寒さ、只者ではない歴史的な寒さ。昔、日露戦争で満州で戦った兵隊さんやシベリアへ抑留された日本人の人たちの境遇と受難に思いをはせるのでありました。

ブラック企業といえば、やっぱコレだね、パワハラ


ブラック企業の特色は、数あれど、日本のブラック企業につきものと言えばやはり、ギスギスした職場のムードとそこからのネガティブコミュニケーション、すなわちパワハラ。ここでもありました。
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私は、常々思う。なぜ、日本は、パワハラ大国なのか?
わたしが思うに2つ理由があります。
1つは、日本社会にまだ年功序列の体育会系文化や価値観が残っていて、部下や後輩を下に見すぎている、またコンプラ意識の欠如から。
2つ目は単純に忙しい職場環境からでしょう。「お客様は神様」という考えから無理がまかりとおる。しわ寄せが下の従業員にいく、客先での下請け会社では起こりがちです。
忙しいとは「心を亡失する」と書きます。忙しい職場環境下では、ゆとりが無くなり、イライラしてくるのです。加えて、ノルマや時間の制約などプレッシャーがかかるとさらに心の余裕が無くなります。

今回の職場で、起ったパワハラの簡略な概要と対策について、申し上げます。時代は令和へと移り、高圧的態度は恥ずかしいというメンタリティーの変遷やコンプラ意識が叫ばれて時代は変わったといいますが、「他人は簡単に変わらない」。まだまだまだ、日本社会にはパワハラはあります。
こちらの本にも、その事に言及している文章が記載されてます。
「本当はスゴイ国?ダメな国?日本の通信簿」八幡和郎著作
その中ではこのような主旨のことが書かれています。
「DVや学校や職場でのしごき、パワハラ、日常的な威嚇など小暴力は先進国の中でも多い。しかし、そういったことが、逆に凶悪犯罪の歯止めとして機能しているのかもしれない。」
事例1 T先輩(50歳、男性、先輩)
作業中、早いタイミングで冷凍室から荷物をだして「それ早いだろ、それは午前2時の便だろうが(# ゚Д゚)」と怒鳴る。
フォークリフトの指導で、怒鳴りながら指導。フォークリフトの高度が高いと「高いだろ」と後ろから怒鳴る。また、トラックに積み込む際に「違う、そうじゃない。」「どきゃあ(どきなさい」と怒鳴る。後輩だけでなく、出入りのドライバーさんにも「何が足りないの?(# ゚Д゚)」怒鳴る。
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この方は、もう脳の前頭葉が弱っているのか。感情をセーブする理性が足りない。

事例2 K先輩(40代 女性、社員)
この方も、ぷんぷん丸😡さんで、気分屋で理不尽に怒ってくる人でした。どの荷物を出すべきか問い合わせたら「ハアー?(# ゚Д゚)」と怒ってくるし、次に何を手伝うべきかを問い合わせただけで「荷物取ってこい(# ゚Д゚)」と理不尽にブチ切れられました。彼女は一体何が不満なのか?多分、多すぎる作業量がプレッシャーとなり、イライラさせているのでしょう。多分、職場外では、悪い人ではないのだと思います。資本主義の業(カルマ)を垣間見た。切ない。
事例3 M先輩(60代 男性、再雇用パート)
この方は、再任用のパートのおじいちゃんでした。普段は、活舌は悪くて、言ってることが不鮮明なこともありましたが、気は悪い人ではありませんでした。当日の作業量や便について話しかけてきたくらいなのですから。ところが、この方も、プレッシャーからか、忙しいときはプリプリと怒ってきます。私が、上司に指示されて枠というパレットに装着されたフレームを外す作業をしていた時に「アホ!北陸の便、出せ(# ゚Д゚)」という怒声や罵声が飛びました。理不尽でした。(;´д`)トホホ
また、枠を外す作業を冷凍庫のそばでやろうと荷物を置いたら、置いた場所が悪かったみたいで「馬鹿、そこに置くな、邪魔だ。」と頭ごなしに怒鳴られました。こういった罵声は不適切な言動です。
ホワイトな会社にお勤めの方は「パワハラなんて日本社会にもうない。」なんてお思いでしょうが。
あまーーーーーい。(ハンバーグ井戸田風に)
まだまだまだ、あるところにはあるのです。そして、メンタルを腐らせていくのです。

今回のパワハラ対処
今回、M先輩の罵声はさすがに不味いので、対処しました。今回は、重装備の防寒着を着ながら作業する冷凍倉庫という環境だったので、パワハラセリフのボイスレコーダーでの録音はやってませんでした。
不幸中の幸いにも、面接官を務めていたデイレクターの人とスマホで繋がっていたので、パワハラの言動をメッセージで報告しました。いつ、どこで、だれが、何を言ったか、どのようなシチュエーションで、ということを書きまとめて、根拠法(労働施策総合推進法、パワハラ防止、企業としての義務である労働者が働きやすい快適な職場環境の整備)を示して訴えたのです。
録音データがなく、被害者のメモのみという弱い証拠でしたが、受理されて、ディレクターからのくん責がいき、その罵声を言ったM先輩はしぶしぶながら、私に謝罪する沙汰となりました。

YOUTUBERのひろゆき氏は「録音というデータがなければ、まったく抗えない」ということを述べてましたが、実際の労働現場では、日記やメモでも有効に働くこともあるのです。

その後、件のM先輩は、私に絡んではこなくなりました。やったね。
親の仇のような鬼的作業量

ブラック企業七つの特色の一つに「1時間あたりの作業負荷が大きい」というものがあります。私の勤めていた冷凍食品の職場はモロにこの特色に当てはまりました。
1時間あたりの作業量が半端なく多かった。親の仇のごとくもりもりと押し寄せてくる。もりもりと積まれるのは、とんかつ屋のキャベツだけで十分なのに。
このおかげもあり、職場のムードは良くなかった。八つ当たりやパワハラが見受けられました。忙しいとは「心を亡くす」と書く。22時~24時の時間帯はそれほど多くはないのに休憩過ぎの1時~6時の時間帯が息つく間もないほど多い。多いならば後続のスタッフに任せて急がずやればいいかというとそうではなく、運行スケジュールがあり、指定の時間に合わせてドライバーさんが荷物を取りにくるので、出荷リストに書かれてる荷物をそれまでに出さないといけません。
ドライバーさんを待たせるとクレームになることもあるので、悠長にやってはいられません。
(ただし、1部の方を除いて、ドライバーさんたちは、温厚で親切な人も多かったです。コーヒーをくれたり、世間話をしたこともあります。以前は「トラック野郎」というとサングラスかけて鉢巻した気の荒いおじさまたちをイメージしてました。)

しかし、会社の組むスケジュールと作業量は多すぎる。とても安全と両立してさばけるものではありませんでした。実際、軽度な荷物の破損でしたが、フォークリフトの運転中に事故を起こしてしまったことがあります。急いでいて、荷物を破損させたことに気づかなかった。
この無茶な作業量が、また私を苦しませました。一応、会社のディレクタには、報告しましたが、応援が1人くるだけで焼け石に水。おまけに繁忙期は荷物を置けるキャパもなく、当惑してさらに疲れる。おまけにこの「作業量が多い」という悩み。残業時間数と違って、外部の人に、はっきりとした訴求力になりにくくて、共感してもらうのに難しい。おまけに「過大な要求」としてパワハラにはなり得るもののそれをどう証明するのか、悩ましい。ただ、在職中K先輩が「今日も(作業が)多いな」と愚痴っていたくらいです。
この点(作業量過多)、労働者の私の心身を疲労させ、鬱へのブーストとなりました。


寿命の前借、深夜勤務とメンタルヘルス

私が作業していた時間帯は、見出しで書きましたが、22時~翌6時半の深夜勤務でした。正直、眠くなる日もありました。特に休憩過ぎの1時~3時の時間帯が眠気のピークでしたか。意識が飛んで、倒れることはありませんでしたが、すごい眠気と苦闘しながら作業してました。眠気を追い払うのにコーヒー飲んだり、眠気すっきりガムを噛んだりしていましたね。なんとか眠気を吹き飛ばして、午前5時くらいになると眠気は一段落します。帰宅するのは、午前7時15分くらい。寒い中、自転車こいで帰ります。夜よりも早朝のほうが寒い。通勤中も寒冷で、職場でも寒くて、帰宅中も寒い思いをする「寒」の連続、どんと焼きが欲しい。焚火を想像してチャリを漕いで、職場に向かうプチブラック企業戦士。社畜の朝は早い。(帰宅で)帰宅して中京テレビの朝番組JIPを見て、コンビニで買った朝飯を食べて、風呂に入ります。風呂の中で、意識が飛びそうになって、入浴中、(゚д゚)!水面に顔面を突っ伏したこともありましたな。(゚д゚)!
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ある日は、深夜勤務上がりで、午前8時~午前11時まで寝てその後、住んでる名古屋市から犬山の「リトルワールド」に出かけたこともありました。眠ったるくはなくて、世界の住居や食事の展示があり、なかなか楽しめました。お土産店もあり、愛知県にいながらイミテーションの海外旅行の気分が、味わえます。が、しかーーし、少しばかり無茶したような気もします。

普段は、午前9時半くらいに寝て、昼過ぎの3時くらいに起きてました。起きてから夕方にUBEREATSの配達を行っておりました。今振り返ると自分でもなかなか鉄人だったかなと自画自賛してしまいます。
当然、こんな生活は、健康に良くなくて、YOUTUBEで精神科医の樺沢紫苑さんやDAIGO氏も「夜勤はメンタルに良くない」と主張してまして、私は睡眠不良にはなりませんでしたが、うつの促進剤になったと考察してます。ただし、うつは、この職場で、発症したわけではなく、次の転職先でのパワハラトラブルがうつの決定打となりました。
ただ、5年前は水処理施設のメンテナンスに正社員として従事していた時は、日勤と夜勤の変則シフトでしたがメンタル疾患にならなかった。「極寒の環境」と「多すぎる作業量」、「ギスギスした職場」なども私の脳の疲労を蓄積させました。
本日のあなたに伝えたいこと

辛い仕事はとっとと辞めよう。不安症は自己肯定感やアダルトチルドレンや親の教えやコアビリーフといった心理的なことに起因するだけでなく、単に「脳の疲労」ということもあるのだから。仕事は、今は売り手市場。健康ならすぐに次の職場に就ける。離職しても大丈夫なように生活費の4か月分の貯蓄はあると便利。もしも、短期的な無職に対して、引け目や羞恥心が強いならカウンセリングへGO。
「健康は富に勝り、また、身体やメンタルは資本」
うつになってからでは遅い。


総括
今回の職場のブラック度
- 物理的障害(寒さ) 8
- 作業負荷 9
- 残業時間 2(この点リーズナブル)
- 作業時間帯 6
- パワハラ度 8
- 薄給度 7
総合評価 B

世の中、このような過酷な職場ばかりでは、ありません。同じフォークリフトの現場でも、リーズナブルな職場はありました。そのような職場に移って、メンタルの調子が上向きになったこともあります。今の職場、無理と思ったら次行きましょう、次。戦前の旧日本軍の言葉を借りるなら「戦略的後退」であります。まだまだまだ、理不尽なトラブルや職場の多い日本社会ですが、自分に合った戦場、もとい、職場はあります。あきらめたらそこで人生という名の試合は終了ですぞ。by安西先生。
コメント
とりあえず、メッセージ送れるか。試してみました。ご苦労なさったのですね。読み物として面白いです