
読者の諸兄諸姉のみなさま、ご機嫌よく仕事に取り組んでおられますか。職場の満足度は「人間関係や職場のムード」に大きく左右されるそうです。

しかし、日本は「パワハラ国家」。パワハラを体験した労働者の割合は多い、せつないがこれが事実です。私、owakonもこれまで数多のパワハラを受けてきました。
今回紹介するのは、そのパワハラの中でも特に「奇行」といえるパワハラ事例です。
これは、本人(owakon)は辛くも、他人さんが聞いたら抱腹絶倒するであろう、そんなストーリー。
あなたの職場でのお手洗いの取り扱いはどうなっているのか。まさか用を足す度に「ウ〇この写真を携帯で撮れ」なんて指示されたことはないだろう。

ところが、いた、そんなとんちき上司。それでは、そんな上司のストーリー。説明していきます。お食事中の方、ご容赦ください。

クソ上司のいた職場の概要
これは、今から7年くらい前、わたしは正社員で働いていた某職場を不当解雇され、労働審判で得た和解金で暮らしておりました。(この話は、また、別の記事で書きたく思います)
求職活動をしておりましたが、なかなか上手くはいきませんでした。そんな折、私の愚兄が、彼女を家に連れてくるに従い、「無職の奴がいると世間体が悪いので仕事しろ」という圧力が強くなり、とりあえず、つなぎのパートの仕事を始めました。このようなバックボーンを背負っていた。
私は、フォークリフトの免許を持っているので、偶然タウンワークで見つけた。某自治体のゴミ処理工場の短期パートとして働くことにしました。
以下、その職場のステータスです。
- 短期パート
- 時給950円
- 給与は振り込みではなく手渡し Σ(・ω・ノ)ノ!
- 勤務時間は13時から21時(休憩は17時から45分間)
- 週3日勤務
- 残業は無い
- ドアツードアで大体50分、駅から徒歩18分
- ゴミの分別やフォークリフトでのゴミボックスの移動
- エアコンはなし(ちなみに夏)

ああ、あと忘れてました。この職場、ゴキブリが配属先の工場によって出没します。

ゴミ処理工場の職場の業務内容(灼熱の工場)
この工場の作業は、自治体のお仕事だけあって、公共の事業であり、やりがいもあるものでしたが、何分、汚い、汚れる、臭いと3Kの職場しかも暑い。作業内容は、ベルトコンベアで流れる空き缶ゴミの選別(汁が飛び散りますが、防護は手袋とマスクのみ、上等な服でやると汚れが悲惨(飛散)です)やプレスされたペットボトルの塊のサランラップでのラッピング、塊をスケール体重計移動させ重さの測定。また缶ゴミが入った籠をフォークリフトで移動させ段積みする作業や、工場構内の清掃といったところですね。
あと、そこの工場は、第一工場から第四工場まであるのですが、工場によってはゴキブリが出没します。空き缶などを扱っているとやはり奴は出ますな。ただ、このバッドポイントは後に助かることになります。


きついこともありましたが、音をあげず仕事に励んでいました。そう、奴が現れるまでは。

パワハラ工場長の出現:暑さや臭さといった物理的障害を超越した職場の苦悩
職場の離職理由は我が国の場合「職場の人間関係」がよく挙げられます。そうパワハラです。



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と叫びたいのですが、これは自分の意志でコントロールできない。でも、組織の都合で会ってしまう。サラリーマンの悲哀、欠点です。しかも日本はパワハラが多いお国柄。
この職場でもいました。昭和型高圧感情型上司。なんでこんなことにーーーーー(>_<)

この工場長、年齢は当時50歳くらいでしょうか。強迫的で、感情的、高圧的で、己の指導態度は「正義」であるというポリシーが感じられました。
本によるとこのような上司は「クラッシャー上司」と称されるようですが、その定義は「部下のメンタルを潰しながら出世していく上司」ということです。
作業中に彼が発した具体的な怒声を紹介しますと
工場長「おい、これ一人でできるか?」「できますかあーー?一人でできますか?」

工場長「おい、とっとと重さ計れよ。最初の重さ(ペットボトル塊)知っとけ、最初の重さ知っとけ。
計れよーーーー」

工場長「社会は厳しいぞ。分かっとるか、そこ」

と、まあこんな高圧的な態度で注意、叱責しにくるので、工場長が自分の工場にくるのが正直嫌でしたね。彼は常時私の工場(第二工場)にいません。普段は、事務所にいて、時々私の工場に活を入れに(もしくはフラストレーションのはけ口)きました。
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昭和脳のトイレでのサボり防止策:傲慢工場長の珍プレーな指示
そんな中、彼の奇妙な珍プレーが飛び出します。その奇行をある米国人の女性に紹介したら「Japanese superviser is crazy.] 「日本の上司はクレイジーね」と言わしめたほどです。
私、owakon、恥ずかしながら体質としてIBSの気があるのです。
「過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome、以下IBS)は、腸の検査をしてもただれや腫瘍などが認められないにもかかわらず、慢性的に腹部の張りや不快感、腹痛を訴えたり、下痢や便秘などの便通の異常を繰り返したりする疾患です。ここで大切なのは、IBSは原則として大腸内視鏡検査で腸に異常がないことを確認した上で診断されるということです。
ネットなどを検索するとさまざまな情報が入手できるため、検査をしないで「自分はきっとIBSだ」と自己判断する人や、「ストレス性」というところにばかり目が行き心療内科などを受診する人が若い世代で増えていて、実は大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病だったというケースも少なからず報告されています。特に40歳以上の方が自己判断し、医療機関を受診しないと大腸がんが見過ごされることもあるので要注意です。日常的にストレスを感じていて、下痢や便秘を繰り返しているということだけを理由に、安易な自己判断を行うのがもっとも危険です。たしかに、原因にはストレスなどメンタル面の影響があることが考えられますが、症状が出ているのはあくまでお腹です。」
サワイ製薬のHPより引用

それで、作業中にお腹がゆるくなり、「ちょっとうん〇に行ってきます。」と申告したところ
工場長、とんでもないセリフを口にしました。
「おい、お前。ク〇にいくなら、ク〇の写真を携帯で撮れよ。
く〇にかこつけて、サボる奴がいるからな」

owakon心の声「何ーーーーー、ク〇の写真を撮れだとーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「こりゃ、トンでもねえ、爆弾発言だ。オラ、こんなことセリフ初めてだ」

便所に行かせない先輩は過去にいましたが(不適切な措置、生理現象なので合理的配慮をしなくては)、便所に行くにあたって、排泄物の写真を撮らせるボスがいるとは。。。。。。
確かに、トイレにかこつけて、仕事をさぼるのは良くない。

それは、「職務専念義務違反」であり、懲戒事由になる。が、しかーーーーーし、その手法が、目的(サボり防止)達成との兼ね合いでバランスが取れてないyO。
トイレでのサボり防止のため、ちゃんと排泄をした証として、く〇の写真を撮らせるなんて、それは異性の部下だったらセクハラになっちゃいますね。
「恐怖は過去からやってくる」という台詞が「ジョジョの奇妙な冒険」であったと記憶してますが、日本社会においては『恐怖(パワハラ)と狂気(セクハラ)は職場の上司からやってくる』のでしょうか?いや、もちろんまともな上司の人もいますが、ちょっと目につきます。由々しき事態ですぞ。

他の代替手段はないのかと問いたい。例えば、私の職場は空き缶やペットボトルゴミのリサイクル工場だったが、携帯電話を保管するロッカーを設置するなどである。
しかし、日本の昭和のおじ様の中には、こんな恥辱にまみれたトンチンカンな指示を出す上司がいる。彼らの心性はどのようなものなのか、ちょっとお勉強する必要があります。傲慢、憤怒、幼稚、攻撃性が行き過ぎてる。
今、名古屋市の図書館で「クラッシャー上司」(著、松崎一葉)という本を借りました。これを読んでクラッシャー上司という御仁はどのような人物なのか学習しております。その正体がわかれば、幽霊と同じで恐怖心が和らぐかと。

で、私はその当時は、逆らうことなくそのトンチキな指示に従い「うん〇」の写真を携帯のカメラで撮影し、提示しました。

工場長「ん、」(OKということらしい、そんだけーーーーー)
叩かれるよりは、害がないし、トイレを封じられるよりはいいので、ただ工場長が来ている時のトイレは「めんどくさいな」ぐらいに思ってました。

パワハラクソ上司に抗う:傲慢と奇行を戒めるために駆ける社畜
さて、社畜。ここまでされて黙ってはおりません。こんな環境下で働いていては、気持ちよく働けません。行動を起こします。


愛知労働局に行き、パワハラの相談に行きました。労働問題というと労働基準監督署を思い浮かべる人が多いかと思いますが、労働基準監督署は労働基準法違反には対応しますが、不当解雇やパワハラは、労働局の総合労働相談センターが承ってます。
「総合労働相談コーナー」では、労働条件・女性労働問題・募集採用・職場環境など、労働問題に関するあらゆる分野のご相談を専門の相談員が承ります。
相談無料、予約不要、秘密厳守で女性相談員もおりますので、安心してご相談下さい。
また、個々の労働者と事業主との紛争が増加していることから、都道府県労働局長の助言・指導制度、紛争調整委員会によるあっせん制度が整備されました。
雇用環境・均等部 指導課 総合労働相談コーナー (三の丸庁舎分室) | 〒460-0001 名古屋市中区三の丸2-2-1 (名古屋合同庁舎第1号館) | 052-972-0266 |
愛知労働局HPより引用
労働局では、相談員の人に話を聴いてもらい、事情を話します。その際にパワハラのボイスを録音しておくと尚良し。パワハラの証拠として録音は有効な証拠であります。日記でも、証拠になるのですが、証拠として弱い。「言った、言わない」の問題が相手によっては発生して、すっとぼけることもありますし、同じセリフでも声のトーンで怒っているか、高圧的か、それとも挨拶みたくさわやかなトーンで言っているのか(大阪では「アホやなあ」は挨拶のこともあるし、それは笑って言っている)、声のトーンでもパワハラと認定されるかどうか違ってきます。この点は、YouTuberのひろゆきも述べてます。

そして、申立書にパワハラの顛末を記載します。作文しなくてはならないのは、ちょっと面倒ですが、この書類にパワハラのことを記入し説明しなくては、事が始まりません。500字くらいで、5w(誰が、いつ、どこで、どのような態度で、何を述べた)を心がけ説明し記載します。
これで、手続きは終了です。
これで、労働局からパワハラの防止ということで、行政指導が会社にいきます。某会社のパワハラ・セクハラ相談窓口とは違い、腰が重いということもなく、証拠の提示と文書作成で動いてくれました。
フットワークが軽くて助かります。誠にありがたい。

さて、これで社畜労働者は救われるのか。

パワハラ工場長の末路:社畜労働者の御救い

次の出勤日、突如移動となりました。そして、工場長がそそくさくなっていました。移動先の第4工場は、ベルトコンベアで流れてくるアルミ缶の選別作業をするのですが、こちらGが出ます。

この工場長、どうやらGが苦手のようでGが出没する第四工場にはやってきません。高圧的なくせに意外と小さいところがあります。いや、この工場長、パワハラの人というのは「実は小さい」のでしょう。本当に心が大きい人はパワハラや威圧的な態度はとらないと学びました。この手の人は、下の身分の者には、居丈高な態度をとりますが、自分より強い存在、ヤクザやヒグマさんには多分、パワハラや高圧的な態度はとれないでしょう。ヒグマさんにパワハラしたら自分が樋熊さんの💩になってしまいます。
哀れ、工場長。訓戒処分を施された上に、隔離処置がなされました。

労働局からのご指導というのは、会社にとっては無視できない通達のようで、パワハラ工場長に効きました。昔、カバチタレという漫画で「法律屋は御上公認のヤクザみたいなもの」という台詞がありましたが、その効き目は馬鹿にできたものではありません。

後日、第四工場で作業中、面接官を務めた総務の人が、後ろから肩を叩きました。「えっ、労働局に通知したことへの御礼参り」かいなと一瞬身構えました。しかし、そんなことは妄想で、お詫びに来てくれました。
総務のおっちゃん「この度は、すまなかったね。その後、工場長から不快な言動はなされてないかい?」とアフターケアがありました。ホッとしました。アコギな会社によっては報復人事などの御礼参りがあったりしますので。
今回の職場のブラック度総括
- 物理的障壁(暑さ、臭さ、汚れ) 8
- 残業 2
- パワハラ度 8
- 破壊力 10
- コンプライアンス対応 8(好評価)
- 薄給度 7
総合評価 B

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