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深夜の当直、待機時間は労働時間じゃない?深夜のブラックの中、社畜巡回す

ブラック企業放浪記

ご機嫌いかがですか?読者諸兄のみなさま。

職場は楽しいですか。月曜の朝、職場に行きたいかーーーー?職場におかしな点はありませんか?

 

日本では、このような諺があります

三つ、ハイ、なんじゃらほい。♬

日本人が守ってない三つの法律

  • 道路交通法(なるほど、私もお巡りさんの御世話になったことはあります。しょーもない言い訳ですが、過失罪です)
  • 建築基準法(そうなんですね、私、建築基準法のことはよくわかりませんが、昔はそうだったのかしら)
  • そして、労働法。(確かにリスペクトされてない職場が目立つ。サビ残なんていい例)

 

 

 これは、平成12年3月9日の最高裁判決(待機時間も原則労働時間と見なす)の趣旨が守られていない職場で、当直が勤務時間と見なされなかった哀れな社畜の話です。これは、前回の記事社畜の本当にあった怖いパワハラストーリー | 尾張社畜生存コンテンツ

の続編でもあります。この会社労働基準法違反以外にパワハラもありました。

今回の職場のステータス

正社員(施設管理)

  • 月給は185,000円
  • 家から1時間15分、乗り換え2回、最寄り駅から2.5キロ
  • 就業時間、8時半から17時15分
  • 月~金までの週5日
  • 週1回当直あり
  • 残業は月5時間ほど
  • ボーナスは基本給の2.5か月

霊園と暗闇の中で、サービス当直の巡回。まさにブラック

私は、某自治体の下水処理場の下請けのメンテナンス業務に従事してましたが、立地が悪かったです。

まず、隣はゴミ処理場。処理はきちんとなされているかと思いますが、高濃度ダイオキシンが飛んでこないか少し妄想してしまいました。あるわけないのに。でも、し渣(下水の中のゴミ)をすぐに捨てに行けるので、そこは便利でしたが。

そして、別の隣は、霊園と火葬場。これは、心霊的によろしくない。

近隣住民としても、ここは下水処理場(臭そう)、ゴミ処理場(高濃度ダイオキシンが浮遊してそう)、霊園と火葬場(夜、幽霊でも出没しそう)と迷惑施設固め打ち。(>_<)

ここに、中国総領事館と暴力団事務所が加われば、迷惑施設の猛打賞。これも住めば都になるのかしら。

さて、隣が霊園なのに、その職場は、当直業務があるのですよ。深夜の22時頃見回りをします。スケジュールは、日常業務が17時30分で終了してから、そのまま当直に入り、巡回や記録取り、施錠などの閉所作業、仮眠が23時半から午前5時45分まで。朝起きて、開門やバリカーの撤去など開所作業、新聞の受け取り、巡回と記録取りと水槽への薬品投入。そして、記録取りした数値をエクセルに入力。その後、朝礼の午前8時30分までに入力作業を済ませます。たった1人で。

が、しかーーーし、それで終わりではありません。そのまま日常業務に入ります

仮眠はしているので、眠くてだるくはなりませんが、職場に泊まって家に帰れないのは辛い。

 だが、この深夜の当直の恐ろしさの神髄は、これが無料のサービス労働だという点です。

暗闇、サビ残、理不尽怒声、ブラック三重奏M副所長

 この当直作業、恐ろしいことに待機中も、職場に拘束されても賃金が支払われないのです。正確には、3400円の当直手当と朝の開店時間の1時間分だけ給料は発生します。副所長M氏の説明では、ほぼ休んでいるだけだから問題ないとのことでしたが、ここが疑問。

 待機中の時間は、労働時間に含まれるか否か

答えは、労働時間としてカウントされます

 大星ビル管理事件の判例では「労働からの解放が保障されてない場合には労基法上の労働時間に該当する」(平成14年2月28日判例)としています。この事件では、ビルの警備・設備運転保全業務を行う労働者の仮眠休憩について、実作業にあたっていないとはいえ、電話や警報が鳴れば直ちに対応が義務付けられているので、労働から解放されている保障はないとして労働時間と解すべしと判示されました。

 にもかかわらず、午後5時半から翌8時半までの15時間、3400円の手当と1時間分だけの時給で職場に拘束されてしまったのです。

うかつにも、この時はこの判例のことは存じ上げていませんで、何も抗議や相談もしませんでした。

知識や情報は力です

 この当直は、確かに副所長の言うとおり、作業らしい実作業はあまりしません。しかしながら、怖い。この下水処理場。経費節約のため、夜間、電灯を点けないのです。構内は真っ暗闇で、隣は霊園(大墓地)、そんな中懐中電灯の光だけを頼りに異常はないかチェックし巡回するのです。しかも1人だけで。当然、スーパー銭湯はおろか、コンビニにも行けないものだから、当直に入る前に、夕飯と翌朝の朝飯を購入しておかねばならない。

 

 この暗闇、幽霊の出没の恐怖だけでなく、泥棒や不審者などの犯罪者の出現の恐怖も醸し出すので、巡回中はお化け屋敷の中を進むようなスリルがありました。ひょっとしたら、浅草のお化け屋敷よりも怖いかもしれません。お化けが出たらもう逃げちゃお。陸軍刑法じゃあるまいし、逃亡罪なんてないので幽霊出たら、実家に帰ろう。

 おまけに副所長のパワハラもありましたね。夜間1人で事務所で待機していたら、撹拌機の回っている消泡剤の水槽があり、水位が高くなって、警報がなりました。それで、先輩に連絡したら、M副所長も来て、到着するなり「栓を止めるぐらいできるやろが」と怒鳴られました。

  いや、対応の方法なんか習ってない。入社からたった2か月の新人に期待しないで頂きたい。

ブラック職場の迷セリフ、自己愛パーソナリティS先輩

 こちらの会社、サービス残業の当直だけでなく、昔堅気の人が多く、パワハラがあり、しかも1人だけではない。業界内では某大手会社の子会社にもかかわらず、この程度のコンプラ意識でした。

 そんな中で、S先輩という方がいました。この方、前は某鉄道会社で営業をしてたらしいのですが、ややこじらせていらっしゃいました。自慢話が多く、本当は自分に自信がないと推察される人で、かつ、他人への批判や作業への愚痴が多い。(「俺は、本来、こんなつまらない作業をする人間じゃない、」など)多分、不満の多く、自分や自分の生活に満たされていない人でしょう

 この方、古い気質の職場のムードに乗っかって、職場のパワハラ行為について抗議する私を責め立てました。

 s先輩「おい、お前。Iさんは、業務のために怒っているんだぞ。それに、抗議するなんてお前おかしいよ。パワハラなんて馬鹿なことを言っているんじゃない。

また、S先輩の高圧的な態度に関して、「嫌だ」と伝えたところ迷セリフを言われました。

s先輩「この程度大したことないだろ。この程度で嫌だなんて言っていたら、お前、どこに行っても長続きしないぞ。そんで、どこに行ってもすぐに辞めて、いつまで経ってもお母ちゃんから独立できない情けない人間になるんだ。」

 この「どこ行ってもおなじだーーーーーー。どこ行ってもお前なんか通用しない。すぐ退職することになる。」という台詞は、傲慢なブラック企業の上司の定番枕詞らしいですね。ここで、拝聴することになるとは。

 このセリフ、真に受ける必要はありません。心の中で笑って受け流しましょう。

たいていは、パワハラする先輩を認めない新人を攻撃したい負け惜しみなのです。ご自身のなさりようや指導態度を顧みたくない言い訳なのです。本当の自信をお持ちでないのでしょう。

 パワハラの方というのは、本当にエクスキューズ(言い訳)がお得意ですね。

その証拠に、この職場の次の職場は直に辞める羽目になりませんでした。仕事継続し、所得税をかなり納めることになりました。ワハハハハハ。

辛い職場やムードの悪い職場はとっとと辞めましょう。通勤が陰鬱なものになります。

あなたに合った職場はあります。退職後、相談センターも利用しつつ、求職活動頑張ってください。

スラムダンク安西先生「あきらめたらそこで試合終了ですよ。」希望は、心の光。

そんなわけで今回の職場の総括

  • 10点満点中
  • 長時間労働度       4
  • 薄給度          5
  • 激務度          6
  • 破戒(労働法違反)力   7
  • 理不尽度         8
  • パワハラ度        8

総合評価           B

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